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50年ローン×繰り上げ返済|500万・1,000万で変わる完済年齢と利息

50年ローン×繰り上げ返済|500万・1,000万で変わる完済年齢と利息 New

「とりあえず50年で組んで、余裕が出たら繰り上げ返済する」——幡ヶ谷・初台エリアでよく聞く相談です。

この考え方は正しいのか?実際に繰り上げ返済したらどれくらい変わるのか。8,000万円・50年ローンを前提に、3つのパターンで試算しました。

Simulation Conditions

  • 借入額:8,000万円
  • 金利:年1.0%(変動・固定として試算)
  • 返済方式:元利均等返済・ボーナス払いなし
  • 月々の返済額:約184,000円
  • 繰り上げ返済手数料:0円(ネット銀行を想定)

※ 金利は借入時点で固定として試算しています。変動金利のため実際の返済額は変動します。繰り上げ返済の効果は「期間短縮型」で計算しています。あくまで参考値です。

繰り上げ返済の基本と2種類の方法

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に元金を追加で返済することです。利息は元金に対してかかるため、元金を早く減らすほど総返済額を抑えられます。

種類 内容 メリット 向いている人
期間短縮型 返済期間を短くする
月々の返済額は変わらない
利息削減効果が大きい 早く完済したい・老後の残債をなくしたい
返済額軽減型 毎月の返済額を減らす
返済期間は変わらない
毎月のキャッシュフローが改善する 月々の負担を今すぐ下げたい

Check

利息削減効果は「期間短縮型」の方が大きいのが一般的です。このページのシミュレーションはすべて期間短縮型で計算しています。返済額軽減型を選んだ場合、利息削減効果は小さくなります。

3パターンのシミュレーション

「いつ」「いくら」繰り上げ返済するかで、結果は大きく変わります。代表的な3パターンで試算しました。

Pattern A

5年後に100万円を繰り上げ返済

ボーナスや昇給分を一度まとめて返済するケース

繰り上げなし 5年後に100万円 効果
完済までの期間 50年 約48年10ヶ月 約1年2ヶ月短縮
総返済額 約1億1,040万円 約1億840万円 約200万円削減
うち利息削減額 約200万円

100万円の繰り上げ返済で、約200万円の利息を削減できます。繰り上げた元金100万円の2倍の効果。ただし期間短縮は1年2ヶ月にとどまるため、老後リスクの解消にはまだ不十分です。

Pattern B

5年後・10年後に各250万円(計500万円)繰り上げ返済

数年ごとにまとまった額を複数回返済するケース

繰り上げなし 2回に分けて500万円 効果
完済までの期間 50年 約43年 約7年短縮
総返済額 約1億1,040万円 約1億290万円 約750万円削減
うち利息削減額 約750万円

500万円の繰り上げ返済で約7年の短縮と約750万円の利息削減。繰り上げた元金の約1.5倍の利息が節約できます。完済は約43年後(30歳で借りた場合は73歳前後)。老後リスクをある程度圧縮できますが、年金生活中に返済が残る点は変わりません。

Pattern C

5年後・10年後に各500万円(計1,000万円)繰り上げ返済

積極的に繰り上げ返済を活用するケース

繰り上げなし 2回に分けて1,000万円 効果
完済までの期間 50年 約37年 約13年短縮
総返済額 約1億1,040万円 約9,660万円 約1,380万円削減
うち利息削減額 約1,380万円

1,000万円の繰り上げ返済で約13年の短縮、約1,380万円の利息削減。30歳で借りた場合の完済は67歳前後。定年後すぐに完済できる水準に近づきます。5年後・10年後に各500万円ずつという計画は、共働き世帯なら現実的な射程内です。

3パターンの比較まとめ

パターン 繰り上げ総額 期間短縮 利息削減額 30歳借入の場合の完済年齢
繰り上げなし 0円 80歳
A:100万円 100万円 約1年2ヶ月 約200万円 約78歳10ヶ月
B:500万円 500万円 約7年 約750万円 約73歳
C:1,000万円 1,000万円 約13年 約1,380万円 約67歳

※ 金利1.0%・期間短縮型・手数料0円で試算した参考値です。

繰り上げ返済は早いほど効く

繰り上げ返済の効果は、タイミングが早いほど大きくなります。元金が多い時期に返せるほど、そこにかかるはずだった利息をまるごと節約できるためです。

300万円を繰り上げる時期 利息削減額の目安 期間短縮の目安
借入後5年 約560万円 約4年8ヶ月
借入後10年 約410万円 約3年6ヶ月
借入後20年 約220万円 約2年
借入後30年 約90万円 約10ヶ月

※ 借入8,000万円・金利1.0%・期間短縮型での参考試算です。

同じ300万円でも、5年後に繰り上げると約560万円の利息削減。30年後に繰り上げると約90万円の削減。早期の繰り上げ返済は「元金の2倍近い利息節約」になることもあります。

Insight

「子どもが独立してから繰り上げよう」という考え方は多いですが、30年後の繰り上げ返済は効果が薄い。繰り上げ返済を計画するなら、できるだけ借入後5〜10年以内が理想です。
その意味では「50年で借りて、早めに繰り上げる」という戦略は合理的。ただし繰り上げるための原資を貯めておく必要があります。

やりすぎる前に確認したいこと

繰り上げ返済は有効ですが、手元資金を使い切ってしまうリスクもあります。

01

生活防衛資金を残す

繰り上げ返済に回す前に、生活費の6ヶ月〜1年分は手元に残しておくことが基本です。突然の収入減・医療費・設備故障などに備えるため、余剰資金の全額を繰り上げに充てるのは避けましょう。

02

住宅ローン控除との兼ね合いを確認する

住宅ローン控除は「年末のローン残高×0.7%」が所得税から控除される制度です。繰り上げ返済でローン残高が大きく減ると、控除額も減ります。控除期間(最長13年)が終わってから繰り上げる方が有利なケースもあります。税理士や金融機関に確認してから判断しましょう。

03

投資との比較をする

金利1.0%の住宅ローンに繰り上げ返済することは、「確実に年1.0%のリターンを得る」と同義です。NISAやiDeCoで長期運用した場合の期待リターン(年3〜5%程度が目安)と比較して、どちらが有利かをシミュレーションしてから決めることをおすすめします。

04

教育費のピークと重なっていないか

子どもが小中学生の時期は教育費が増え始め、大学進学期(18歳前後)にピークを迎えます。借入後10〜20年は子どもの教育費と重なりやすい時期。繰り上げ返済の計画は教育費の見通しとあわせて立てましょう。

まとめ:50年ローン×繰り上げ返済の現実

  • 繰り上げ返済は早いほど効果が大きい。5年後の300万円は30年後の300万円より約6倍の利息削減効果
  • 計500万円(5年後・10年後に各250万円)の繰り上げで、約7年短縮・約750万円の利息削減
  • 計1,000万円(5年後・10年後に各500万円)の繰り上げで、約13年短縮・約1,380万円の利息削減。30歳借入なら完済67歳前後
  • ただし住宅ローン控除期間・生活防衛資金・教育費・投資との比較を確認してから実行する
  • 「とりあえず50年で組む」は正しい選択肢になりえる。ただし繰り上げ返済の具体的な計画とセットで

幡ヶ谷ベースの考え方

「50年で組んで余裕が出たら繰り上げる」は、計画がなければ掛け声だけで終わりやすいです。来店相談では、物件の金額・世帯収入・教育費の見通しをもとに、繰り上げ返済のシミュレーションを一緒に出しています。「自分のケースだといくら繰り上げればいいか」が気になる方はお気軽にご相談ください。

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物件・収入・教育費の見通しをもとに、繰り上げ返済のシミュレーションをその場で出します。

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