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金利が上がると、私の返済額はどうなる?幡ヶ谷ベース調べ

金利が上がると、私の返済額はどうなる?幡ヶ谷ベース調べ

「日銀がまた利上げした」——で、自分の返済額はどうなるの?

ニュースで見るたびに気になるけど、正直よくわからない。そういう人、多いと思います。

結論から言うと、金利上昇が影響するかどうかはローンのタイプで全然違います。変動の人、固定の人、これから買う人——それぞれに「知っておくべきこと」が異なります。難しい言葉は使わず、具体的な数字で整理します。

Check

  • 金利上昇が住宅ローンに影響するしくみ
  • 変動0.975%・借入5,000万円の返済額が金利上昇でいくら増えるか
  • 変動・固定それぞれに向いている人の違い
  • 「売る・持つ」を判断するための4つの軸

金利上昇って何?3分でわかるしくみ

「長期金利」「政策金利」「短プラ」「長プラ」……ニュースにはいろんな金利が出てきます。全部バラバラに覚えようとするとわけがわからなくなる。でも住宅ローンに絞ると、影響ルートはたった2本です。

日銀が金利を上げる
銀行の調達コストが上がる
住宅ローン金利も上がる

銀行は「仕入れ値が上がったから、売り値(=ローン金利)も上げます」と言っているようなもの。その「売り値」には2種類あります。

金利の種類 2026年5月時点 影響するローン
短期プライムレート(短プラ) 年2.125% 変動金利型
長期プライムレート(長プラ) 年3.05% 固定金利型・フラット35

変動は短プラに連動、固定は長プラに連動。この2本を頭に入れておけば、ニュースの「利上げ」が自分に関係あるかどうかがすぐわかるようになります。

Note

短プラって何?銀行が優良企業に短期でお金を貸すときの基準金利のこと。2024年以前は1.475%が長く続いていましたが、日銀の利上げを受けて2024年9月・2025年3月・2026年2月と3回引き上げられ、現在は2.125%です。変動金利はこの短プラをベースに、各銀行が優遇幅を引いて決まります。

変動金利の人、返済額はいくら増える?

変動金利を選んでいる人が一番知りたいのは「で、結局いくら増えるの?」というところだと思います。ただその前に、ひとつ知っておいてほしいことがあります。

Check

変動金利の2つのルール

01

5年ルール

金利が上がっても、返済額が変わるのは5年ごと。次の5年区切りまで同じ金額を払い続けます。

02

125%ルール

5年後に返済額が変わる際も、上昇幅は「現在の返済額の1.25倍まで」が上限。急激な増額を防ぐ仕組みです。

·

ただし注意:返済額が増えない分、「利息だけ払って元本が減らない」状態になることもあります。金利が高止まりすると、総返済額が大きく膨らむリスクがあります。「今は大丈夫」で安心しすぎないことが大事です。

では実際の数字を見てみましょう。借入5,000万円・変動0.975%・返済期間30年を基準にしています。

金利 月額返済 現在との差(月) 現在との差(年)
0.975%(現在) 約160,300円
1.475%(+0.5%) 約171,900円 +約11,600円 +約139,000円
1.975%(+1.0%) 約184,000円 +約23,700円 +約284,000円
2.475%(+1.5%) 約196,800円 +約36,500円 +約438,000円

※借入5,000万円・返済期間30年・元利均等返済で試算。実際の返済額は金融機関・契約条件により異なります。

金利が1%上がるだけで、年間28万円以上の負担増になります。5年ルールで「今すぐ返済額は変わらない」としても、5年後にまとめて影響が来る。それをイメージしておくだけで、対応できることが全然違ってきます。

固定金利・フラット35の人は今すぐ影響ある?

結論から言うと、今すぐ返済額は変わりません。固定金利は契約時に金利が決まっているので、日銀が何をしても返済額はそのまま。ただ「だから関係ない」と思っていると、あとで困るケースがあります。

ローンの種類 今すぐの影響 注意すべきタイミング
全期間固定 なし 完済まで影響なし。返済額は変わらない
フラット35 なし 完済まで影響なし。ただし借り換えは慎重に
固定期間選択型(10年固定など) なし 固定期間終了後に要注意。変動か固定かを再選択するとき、金利が上がっていれば返済額が一気に増える可能性がある

「10年固定」の人は、終了時期を今すぐ確認してほしいです

固定期間が終わると、そのときの金利で再スタートします。現在は長プラが3.05%まで上昇しています。「あと何年で終わるか」を把握しているだけで、心の準備と対策が全然変わります。金消契約書か銀行のマイページで確認できます。

「返済がきつくなる前に売る」は正解?今の市場で考えること

金利上昇のニュースを見て「今のうちに売ってしまおうか」と考えた人もいると思います。気持ちはわかります。ただ、「金利が上がったから売る」だけで判断するのは少し待ってほしい。自分の数字を確認してから動いても、遅くはないケースがほとんどです。

金利が上がると不動産価格はどうなるの?

金利上昇
住宅ローンを組める人が減る
需要が落ちる
価格に下押し圧力

ただし「金利が上がったら即、価格が下がる」というほど単純ではありません。都市部や利便性の高いエリアは需要が底堅く、価格が維持されるケースも多い。エリアと物件によって影響の度合いはかなり変わります。

「売る・持つ」どちらが自分に合う?判断軸の整理

判断ポイント 売却を検討したい傾向 持ち続けてよい傾向
残債と物件価値 売却額 > 残債(手残りが出る) 売却額 < 残債(売っても赤字になる)
月々の返済余力 金利上昇でギリギリになる 多少上がっても払い続けられる
今後の居住予定 転居・住み替えを検討中 長期で住み続ける予定
エリアの需要 人口減少が進むエリア 都市部・利便性の高いエリア

Point

迷っているなら「査定だけ」でも動く価値があります

査定=売却決定ではありません。「今この物件がいくらで売れるか」を知るだけで、判断の解像度がぐっと上がります。残債と比べて手残りが出るかどうか、まず数字で確認してみましょう。

変動と固定、これから借りる人はどっちを選ぶ?

「変動が得か、固定が安心か」——正直、正解はありません。どちらが向いているかは、家計の余裕とリスクへの耐性によって変わります。「どっちが正解か」より「自分にどっちが合うか」で考えてほしいです。

5,000万円借りたら総返済額はどう違う?

変動金利
(0.975%)
10年固定
(1.8%目安)
全期間固定
(2.2%目安)
月額返済(30年) 約160,300円 約179,800円 約188,800円
変動との月額差 +約19,500円 +約28,500円
総返済額 約5,771万円 約6,473万円 約6,797万円
変動との総額差 +約702万円 +約1,026万円

※借入5,000万円・返済期間30年・元利均等返済で試算。固定金利は2026年5月時点の目安。実際の金利・返済額は金融機関により異なります。

固定金利が高い分は「金利が上がらなかった場合の安心料」と考えると整理しやすいです。変動が1%以上上がれば、固定との差はどんどん縮まります。

どちらを選ぶべきか、自分に当てはめてみる

変動金利が向いている人 固定金利が向いている人
繰り上げ返済を積極的にできる 毎月の返済額を確定させたい
金利動向をある程度チェックできる 共働きだが、一方の収入が不安定
返済期間を短めに設定している 返済期間が25〜35年と長め
収入に余裕があり多少の上昇に耐えられる 家計にギリギリ感がある

Point

「変動で組んで、上がったら借り換える」は現実的?

よく聞く作戦ですが、借り換えには諸費用が数十万円かかります。「金利差が1%以上・残期間10年以上・残債1,000万円以上」が損益分岐の目安。前提が崩れると、思ったより得にならないことがあります。

今すぐできること3つ

難しく考えすぎなくて大丈夫です。まず下の3つだけ、やってみてください。

01

自分の金利タイプと適用金利を確認する

銀行のアプリやマイページで「現在の適用金利」が確認できます。変動か固定か、固定なら終了時期はいつか。まずここを把握するだけで、次に何を考えるべきかが見えてきます。

02

残債と現在の物件価値を把握する

残債は返済明細や銀行アプリで確認できます。物件価値はネットの査定サービスでおおよその目安がわかります。「売れる金額 > 残債」かどうかだけでも確認しておくと、いざというときの判断が速くなります。

03

「金利が1%上がったら?」を試算しておく

この記事のシミュレーション表を参考に、月々の返済額がいくら増えるかを家計と照らし合わせてみてください。備えがあるのとないのでは、判断のスピードが変わります。

まとめ

対象 今すぐやること
変動金利で返済中 金利が+0.5〜1%上がった場合の月額を試算し、家計の許容範囲を確認する
10年固定で返済中 固定期間の終了時期を確認し、終了後の金利選択に備えておく
売却を迷っている 残債と物件価値を把握する。査定だけでも動いてみる価値がある
これから購入予定 変動・固定どちらが自分の家計に合うか、専門家に相談して判断軸を持つ

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の返済計画・借り換え・売却については、金融機関またはファイナンシャルプランナーにご相談ください。


幡ヶ谷ベース スタッフ

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