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「この物件、実はリノベ向きじゃない」プロは購入前に見ているポイントがあります

「この物件、実はリノベ向きじゃない」プロは購入前に見ているポイントがあります

Highlight

6つのチェック

リノベ前提の中古マンション選びでは、購入前に確認したいポイントが6つあります。構造タイプ、水回りの配管、管理規約、管理状態、築年数、総額です。例として、物件価格6,500万円にリノベ費用800万円と諸費用約400万円を足すと、購入総額は7,700万円になります(幡ヶ谷ベースの現場感・あくまで目安)。リノベの満足度は、工事の内容より物件選びでほぼ決まると思います。

Check — この記事でわかること

  • + 構造タイプの見分け方——間取り変更できる物件かどうかを、事前に判断する方法
  • + 水回りの自由度——キッチン・浴室を動かせるかどうかを左右する確認ポイント
  • + 管理規約の落とし穴——購入後に「できなかった」を防ぐ事前チェック
  • + 管理状態の見方——共用部を見るだけでわかる、建物の健康状態
  • + 築年数だけで判断しない——築30〜40年でも良い物件がある、その理由
  • + 総額で予算を考える——物件価格+リノベ費用+諸費用の正しい見方

チェック① 構造タイプを確認する

「どこでも壁を抜ける」と思っている方が多いんですが、実はそうじゃないんです。マンションの構造には、大きく2種類あります。

構造タイプ特徴リノベの自由度
ラーメン構造柱と梁で建物を支える◎ 高い(間仕切り壁を自由に変更できる)
壁式構造壁で建物を支える△ 制限あり(構造壁は撤去できない)

壁式構造は、中低層のマンションに多く見られます。「この壁を抜いて広いLDKにしたい」という希望が、図面を見た段階で難しいとわかることもあります。

間取り図を見るイラスト

確認ポイント

  • + 物件の図面(平面図)を見ながら、「ラーメン構造か、壁式構造か」を不動産会社に聞いてみてください。
  • + 登記簿では構造タイプまではわかりません。図面と、管理会社や売主さんへの確認で判断します。

チェック② 水回りの位置と配管を見る

「キッチンをアイランドにしたい」「浴室をもっと広くしたい」。水回りの希望は多いんですが、これが一番むずかしかったりします。

排水には「勾配」が必要です。排水管をのばすほど、床を上げなければなりません。すると天井が低くなったり、段差が生まれたりします。

リノベーション工事のイラスト

確認ポイント

  • + PS(パイプスペース)の位置
  • + 床下の高さ(二重床かどうか)
  • + いまの水回り設備の配置
  • + 希望の配置変更が、排水の面で成り立つか

図面だけではわからないこともあります。リノベ会社と一緒に内見するのが理想的です。

リノベ済み物件を選ぶ方法もあります。水回りがすでに新しくなっていて、追加で好みに手を入れる「スポットリノベ」という考え方です。
→ 「中古マンション+スポットリノベーション」の新常識。

チェック③ 管理規約を必ず読む

意外と見落とされるのが、管理規約です。購入後に「できなかった」となるケースは、本当に多いんです。

よくある制限

  • · 床材に、遮音等級の指定がある(LL-45以上など)
  • · 工事できる時間帯が限られている(平日9〜17時のみ、など)
  • · 工事の前に、管理組合への申請期間が必要(1〜2ヶ月前など)
  • · フローリングや仕上げ材の使用に制限がある

これは、購入前に重要事項説明書や管理規約を取り寄せれば確認できます。

確認ポイント

  • + 「管理規約のコピーを見せてもらえますか?」と、仲介会社に一言聞くだけでOKです。
  • + リノベ会社とも共有しておくと、あとのトラブルを防げます。

チェック④ 共用部を見て、管理状態を判断する

「管理を買え」という言葉があるくらい、中古マンションは管理状態が大事です。室内がどれだけキレイでも、建物が管理されていなければ、資産価値は下がっていきます。

内見で案内するイラスト

内見時に見ておきたい共用部チェックリスト

  • + ゴミ置場は清潔か
  • + 掲示板は整理されているか
  • + 共用廊下・エントランスの清掃状態
  • + 修繕積立金は十分に積み立てられているか
  • + 長期修繕計画が策定・実施されているか
  • + 大規模修繕の、直近の実施履歴

修繕積立金の残高と長期修繕計画は、重要事項説明書に書かれています。数字が少なすぎる場合は、将来の大規模修繕のときに一時金の負担が出る可能性もあります。

幡ヶ谷・初台・笹塚エリアには、築年数は経っていても管理状態がよく、資産価値を保っているマンションが多くあります。
→ 幡ヶ谷でリノベーション済み中古マンションを選ぶなら。プロが教える「質」の見極め方

チェック⑤ 築年数だけで判断しない

「築古だから不安」という声をよく聞きます。でも、築年数だけで判断するのは、少しもったいないと思っています。中古+リノベの場合、築20〜40年前後の物件が候補になることは珍しくありません。

確認ポイント

  • + 1981年6月以降の新耐震基準を満たしているか
  • + 管理状態・修繕履歴はよいか
  • + 駅からの距離・周辺環境
  • + 大規模修繕はいつ実施されたか

この4点がしっかりしていれば、築35年の物件でも、十分に選択肢になります。むしろ価格が抑えられる分、リノベに予算を回せるメリットもあります。
→ 幡ヶ谷の旧耐震・新耐震の考え方

チェック⑥ 物件価格だけで予算を考えない

「物件価格7,000万円」で探していたとして、それだけで済まないのが、リノベ購入の現実です。最初から「総額」で考えることが大切です。

資金計画のイラスト
購入総額シミュレーション(例)
物件価格6,500万円
リノベ費用800万円
購入諸費用(仲介手数料・税金など)約400万円
購入総額7,700万円

※ 幡ヶ谷ベースの現場感・あくまで目安です。工事内容・物件条件で変わります。

「物件価格7,000万円以内で探していたのに、気づいたら総額8,000万円になっていた」というケースは珍しくありません。住宅ローンの組み方も含めて、最初に整理しておくのがおすすめです。
→ “買えると思っていた”が一番危ない。物件探し前に知っておきたい住宅ローンのこと

リノベ前提で買った方は、どうだった?

実際に、リノベを前提に買った方の事例を2つ紹介します。

家族のイラスト

家族6人で選んだ、スケルトンからフルリノベの3LDK

37歳の会社員の方で、転勤をきっかけに、夫婦と子ども4人の6人家族で住まいを探しました。駅徒歩6分・新耐震・64.80㎡の3LDKを、スケルトンからフルリノベで購入しています。ローンは単独名義で変動35年、フルローンです。3行に事前審査を出し、内見は4件に加えて、京王線沿線で3件でした。

Point家族が多いほど、構造や間取りの自由度を先に確認しておくと安心です。

→ 家族6人で3LDKを買った事例を読む

契約書にサインするイラスト

着工前の現況有姿で引き渡してもらった2LDK

購入前は賃貸暮らしだった、新婚のご夫婦です。初台駅徒歩9分・渋谷区本町・1985年築・約54㎡の2LDKを、着工前の現況のまま引き渡してもらいました。価格交渉も成立しています。ローンは単独名義で変動35年、リフォーム費用を含みます。自己資金は諸費用分のみ。内見は4件で、3行に申し込んでいます。

Point物件価格とリフォーム費用をまとめて見ると、総額の感覚がつかみやすくなります。

→ 初台駅9分・現況有姿の購入事例を読む

Case Archive

ほかの成約事例も見てみる

購入・売却・買い替えの事例を、相談から引き渡しまでの流れでまとめています。

→ 成約事例集を見る

まとめ:購入前に確認したい6つのポイント

Summary

  • 構造タイプ(ラーメンか、壁式か)を確認する
  • 水回りの配管位置・床下の高さを把握する
  • 管理規約の工事制限を、事前にチェックする
  • 共用部の管理状態・修繕履歴を見る
  • 耐震基準・管理状態で、築古でも判断できる
  • 物件価格+リノベ費用+諸費用で、総額を見る

「購入してからリノベ会社を探す」という流れが一般的です。でも、購入前にリノベの視点を入れておくだけで、避けられる失敗はかなりあります。物件探しとリノベを同時に相談できる環境があると、スムーズに進むと思います。

購入の流れ全体や、申し込みの注意点は、こちらにまとめています。
→ 中古マンション購入の流れ(お問い合わせ〜お引渡しまで)
→ 「申し込みしたのに買えなかった…」中古マンション購入で多い失敗

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よくある質問

築40年以上でもリノベはできますか?

できます。大切なのは築年数より、新耐震基準(1981年6月以降)を満たしているか、管理状態がよいかです。古い物件でも、しっかり管理されて修繕されていれば、十分に候補になります。

→ 築年数の考え方を読む

壁は全部撤去できますか?

構造によります。ラーメン構造なら、間仕切り壁の変更の自由度は高いです。壁式構造の場合は、構造壁を撤去できません。図面と構造タイプを確認することが先決です。

→ 構造タイプの見分け方を読む

リノベ費用と物件価格を、まとめてローンで借りられますか?

可能なケースがあります。「住宅ローン+リフォームローン」をまとめて借りられる金融機関もあります。審査条件や上限は金融機関によって違うので、物件探しと並行してローンの相談もしておくのがおすすめです。

→ リフォーム費用を含むローンの事例を見る

購入前にリノベ会社に相談できますか?

できます。幡ヶ谷ベースでは、物件探しからリノベの相談、資金計画まで、まとめて相談してもらえます。購入前に、リノベの視点で物件を一緒に確認することも対応しています。

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