「下北沢のマンション、今いくらで売れるの?」
そう気になっている方のために、国土交通省の成約価格データ(2025年 Q1〜Q4)をもとに整理してみました。ポータルサイトの掲載価格ではなく、実際に売買が成立した価格です。
データを見ていくと、下北沢には売却相場を大きく左右する「3つのポイント」がはっきり見えてきました。その話も含めて、順番に解説していきます。
国土交通省「不動産情報ライブラリ」の成約価格情報をもとに集計しています。1R・1K・1DKは除外し、1LDK以上の住居用マンションのみを対象(25件)。少数サンプルのため参考値としてご覧ください。
下北沢マンション、まず結論から言います
下北沢の中古マンション相場は、都内でも上位の価格水準です。全体の坪単価平均は約487万円。参宮橋・代々木上原と並ぶ高単価エリアです。
ただ、同じ「下北沢」でも条件次第で成約価格は大きく変わります。2025年のデータでは、最高値が1億7,000万円、最安値が3,400万円。同じ街で約5倍の差が出ています。
1億7,000万円
90㎡・オープンフロア・駅2分・築34年
3,400万円
35㎡・1LDK・駅8分・築37年
487万円/坪
1LDK以上・25件の平均
この差がどこから来るのか。次のセクションで間取り別に、そのあとで「価格を左右する3つのポイント」を解説します。
間取り別の売却相場(2025年 国交省データ)
1LDK
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 成約件数 | 10件 |
| 平均成約価格 | 6,630万円 |
| 中央値 | 6,450万円 |
| 坪単価(平均) | 473万円/坪 |
| 成約価格レンジ | 3,400万〜1億円 |
1LDKは幅が広い間取りです。3,400万円台は築古・駅遠の物件。1億円は築6年・駅5分の物件です。同じ1LDKでも、築年数と駅距離の組み合わせで倍以上変わります。
2LDK
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 成約件数 | 8件 |
| 平均成約価格 | 9,450万円 |
| 中央値 | 9,300万円 |
| 坪単価(平均) | 492万円/坪 |
| 成約価格レンジ | 5,800万〜1億3,000万円 |
2LDKは1億円前後が中心帯。1億3,000万円の成約事例は65㎡・築13年・駅5分。5,800万円台は55㎡・築44年・駅12分の物件です。
3LDK
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 成約件数 | 3件 |
| 平均成約価格 | 1億1,333万円 |
| 坪単価(平均) | 518万円/坪 |
| 成約価格レンジ | 8,000万〜1億3,000万円 |
3LDKはサンプルが少ないため参考値です。1億円超が前提の価格帯になります。
売却価格を左右する3つのポイント
データを見ていると、下北沢の売却価格は主に3つの要因で動いていることがわかります。
① 築年数——築浅は圧倒的に強い
| 築年数帯 | 件数 | 平均成約価格 | 坪単価 |
|---|---|---|---|
| 築10年以内 | 10件 | 8,620万円 | 566万円/坪 |
| 築11〜20年 | 5件 | 9,560万円 | 446万円/坪 |
| 築21〜30年 | 5件 | 8,080万円 | 458万円/坪 |
| 築31〜40年 | 2件 | 1億200万円 | 473万円/坪 |
| 築41年以上 | 3件 | 7,767万円 | 349万円/坪 |
坪単価で見ると、築10年以内が566万円でトップ。築41年以上の349万円と比べると、200万円以上の差があります。
築31〜40年の平均が高めに出ているのは、広めの物件・駅近物件が含まれる影響です。坪単価ベースでは築浅の優位は変わりません。
「下北沢はヴィンテージ需要があるから築古でも高く売れる」とよく言われますが、データ上は築浅のほうが坪単価は出ています。ただし例外的に、駅近×広い間取りの築古物件は高値がつく事例もあります(1億7,000万円の築34年がその典型)。
② 駅距離——3分以内は別格
| 駅距離 | 件数 | 平均成約価格 | 坪単価 |
|---|---|---|---|
| 徒歩3分以内 | 3件 | 1億1,733万円 | 574万円/坪 |
| 徒歩4〜7分 | 14件 | 8,486万円 | 496万円/坪 |
| 徒歩8〜15分 | 8件 | 8,012万円 | 438万円/坪 |
徒歩3分以内の坪単価574万円に対し、8〜15分は438万円。距離が遠くなるほど坪単価が下がる、きれいな相関が出ています。
下北沢は駅周辺の商業エリアが広く、住宅は徒歩5〜10分圏が中心です。それでも駅近は希少性が高く、価格に反映されやすいエリアです。
③ リノベーション——「未改装」のほうが坪単価が高い
| 状態 | 件数 | 坪単価 |
|---|---|---|
| 未改装 | 2件 | 626万円/坪 |
| 改装済み | 2件 | 464万円/坪 |
件数が少ないため断言はできませんが、未改装の坪単価が改装済みを上回っています。
これは下北沢の買い手の特性を反映しているかもしれません。「自分好みにリノベしたい」という購入者が多く、改装済みでも自分の好みと合わなければ加点されない。未改装のほうが「余白」として評価される、という構造です。
売却前にリノベをすべきかどうかは、慎重に判断してほしいです。費用をかけても価格に転嫁できないケースがあります。
Check
- 築浅(10年以内)は坪単価566万円と高水準
- 駅徒歩3分以内は坪単価574万円——距離が最も価格に効く
- 築41年以上は坪単価349万円まで下がるケースあり
- リノベ費用は必ずしも価格に転嫁できない
四半期別の成約動向
| 時期 | 件数 | 平均成約価格 | 坪単価 |
|---|---|---|---|
| 2025年 Q1(1〜3月) | 7件 | 6,929万円 | 399万円/坪 |
| 2025年 Q2(4〜6月) | 7件 | 8,886万円 | 509万円/坪 |
| 2025年 Q3(7〜9月) | 6件 | 1億900万円 | 570万円/坪 |
| 2025年 Q4(10〜12月) | 5件 | 8,400万円 | 479万円/坪 |
Q3の平均が高いのは、大型・好条件の物件が集中した影響と見られます。Q1が低めなのは、小ぶりな物件・築古物件が多かった時期の反映です。
サンプル数が少ないため「Q3が売り時」とは言い切れませんが、年間を通じて成約は安定して出ていることはわかります。下北沢は需要が途切れにくいエリアです。
幡ヶ谷ベースからひとこと
下北沢は「人気エリアだから売れるだろう」と思いやすい街です。確かに需要はあります。ただ、今回のデータで見えたのは「条件次第で価格が5倍変わる」という現実です。
同じエリアで3,400万円と1億7,000万円の差が出る。これは査定価格の設定が非常に重要だということでもあります。相場より高く出せば売れ残り、安く出せば損をします。
幡ヶ谷ベースは下北沢エリアの売却も対応しています。国交省の成約データと実際の取引経験をもとに、適正な売り出し価格を一緒に考えます。まずは無料査定からどうぞ。
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