「広尾のマンション、この3年でどれくらい動いたの?」
そう気になっている方のために、国土交通省の成約価格データ(2023年〜2025年)をもとに整理してみました。
広尾駅は日比谷線の急行停車駅。港区・渋谷区にまたがるエリアで、ファミリー層からDINKSまで幅広い需要があります。今回は441件の成約事例(1LDK以上・1R/1K除く)を集計しました。
結論から言うと、坪単価は3年で約40%上昇しています。これは単なる都心トレンドではなく、広尾固有の需要と供給バランスが影響していると思います。
DATA NOTE
本記事のデータは国土交通省「不動産取引価格情報」をもとに幡ヶ谷ベースが自社集計・分析したものです。サンプル数が少ない期間は変動が大きくなる場合があります。実際の売却価格は個別物件の条件により異なります。
広尾エリアの3年間相場まとめ
まず全体感を掴んでほしいので、年別のサマリーから見ていきましょう。
| 年 | 成約件数 | 平均成約価格 | 中央値 | 坪単価(中央値) |
|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 119件 | 約1億5,900万円 | 約1億3,000万円 | 約589万円 |
| 2024年 | 132件 | 約1億7,800万円 | 約1億3,000万円 | 約636万円 |
| 2025年 | 159件 | 約2億5,800万円 | 約1億8,000万円 | 約826万円 |
成約件数は右肩上がりで、2025年は2023年比で+34%。価格も中央値ベースで1億3,000万円→1億8,000万円と上昇しています。
平均値が中央値を大きく上回っているのは、超高額な成約(5億・10億超)が含まれているためです。一般的な参考値としては中央値のほうが実態に近いと思います。
間取り別の成約価格(2023〜2025年 累計)
次に、間取り別の数字を見てみましょう。「自分の部屋サイズと近い」行を参考にしてください。
| 間取り | 件数 | 平均成約価格 | 中央値 | 平均坪単価 | 平均面積 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1LDK | 100件 | 約9,370万円 | 約7,450万円 | 約563万円 | 約53㎡ |
| 1LDK+S | 26件 | 約1億3,800万円 | 約1億2,000万円 | 約676万円 | 約65㎡ |
| 2LDK | 159件 | 約2億500万円 | 約1億7,000万円 | 約801万円 | 約80㎡ |
| 2LDK+S | 9件 | 約2億2,400万円 | 約2億3,000万円 | 約719万円 | 約104㎡ |
| 3LDK | 64件 | 約3億8,600万円 | 約3億円 | 約1,039万円 | 約116㎡ |
3LDKは平均坪単価が1,039万円と突出しています。広尾エリアでの大型ファミリー物件の希少性が価格に反映されているようです。
3年間の価格推移:間取り別に見る
次は年ごとの中央値の変化です。どの間取りがいつ動いたか、流れを掴んでください。
| 間取り | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 3年変動 |
|---|---|---|---|---|
| 1LDK | 7,000万円 | 7,450万円 | 7,900万円 | +13% |
| 1LDK+S | 9,850万円 | 1億2,000万円 | 1億6,000万円 | +62% |
| 2LDK | 1億7,000万円 | 1億5,000万円 | 2億500万円 | +21% |
| 3LDK | 2億2,000万円 | 3億円 | 3億6,000万円 | +64% |
特に目立つのは3LDKと1LDK+Sの上昇幅。供給数が少ない分、動いたときの価格インパクトが大きくなっています。2LDKは2024年に一時下落し、2025年に反発するという動きを見せました。
POINT
2LDKは2024年Q1〜Q3にかけて調整局面がありましたが、2025年Q1以降に急回復。「広尾で2LDKを持っている」方にとっては、今が売り時の可能性があります。
坪単価の四半期推移(2LDK・全体)
より細かく見たい方向けに、2LDKの四半期ごとの動きを整理しました。
| 取引時期 | 件数 | 中央値 | 平均坪単価 |
|---|---|---|---|
| 2023年Q1 | 11件 | 1億5,000万円 | 668万円/坪 |
| 2023年Q2 | 10件 | 1億6,500万円 | 708万円/坪 |
| 2023年Q3 | 11件 | 1億7,000万円 | 730万円/坪 |
| 2023年Q4 | 6件 | 1億7,500万円 | 691万円/坪 |
| 2024年Q1 | 13件 | 1億4,000万円 | 678万円/坪 |
| 2024年Q2 | 15件 | 1億8,000万円 | 871万円/坪 |
| 2024年Q3 | 20件 | 1億3,000万円 | 719万円/坪 |
| 2024年Q4 | 17件 | 1億5,000万円 | 815万円/坪 |
| 2025年Q1 | 13件 | 2億8,000万円 | 1,052万円/坪 |
| 2025年Q2 | 11件 | 1億3,000万円 | 729万円/坪 |
| 2025年Q3 | 20件 | 1億8,000万円 | 813万円/坪 |
| 2025年Q4 | 12件 | 2億1,500万円 | 1,058万円/坪 |
2025年Q1は坪単価が1,052万円と突出。Q2はサンプル数も少なく調整しましたが、Q3・Q4で再び高水準に戻っています。広尾2LDKの底値感はなく、高水準が続いていると見ていいと思います。
築年数別の価格傾向
「うちは古いけど大丈夫?」という疑問をよく聞きます。データで確認してみました。
| 築年数 | 件数 | 平均成約価格 | 平均坪単価 |
|---|---|---|---|
| 築10年以内 | 64件 | 約1億8,800万円 | 約842万円/坪 |
| 築11〜20年 | 164件 | 約2億1,000万円 | 約814万円/坪 |
| 築21〜30年 | 98件 | 約1億9,300万円 | 約670万円/坪 |
| 築31〜40年 | 22件 | 約3億6,200万円 | 約854万円/坪 |
| 築40年超 | 86件 | 約1億1,500万円 | 約515万円/坪 |
面白いのは築31〜40年の高さ。これは広尾の高級ヴィンテージマンション(大型・希少立地)が含まれているためだと思います。一方、築40年超は平均坪単価が515万円と下がる傾向です。
広尾では「古い=安い」が必ずしも成立しない。むしろ立地と広さが評価される市場です。
エリア別の傾向:港区 vs 渋谷区
広尾駅の利用エリアは港区(広尾・南麻布・西麻布・元麻布)と渋谷区(恵比寿)にわたります。エリアによる価格差も気になるところ。
| エリア | 件数 | 中央値 | 平均坪単価 |
|---|---|---|---|
| 港区(南麻布・西麻布等) | 223件 | 約1億4,000万円 | 約782万円/坪 |
| 渋谷区(恵比寿エリア) | 187件 | 約1億4,000万円 | 約725万円/坪 |
中央値は同水準ですが、坪単価は港区が渋谷区より約57万円/坪高い傾向があります。アドレスによる価値の違いがデータにも出ていますね。
広尾のマンションを売りたい方へ
このデータを見て、「今が売り時かも」と感じた方もいるのではないでしょうか。
ただ、相場記事のデータはあくまで参考値です。実際の査定価格は、築年数・階数・向き・リノベ有無・管理状態などによって変わります。
幡ヶ谷ベースでは広尾・恵比寿・代官山エリアの中古マンション売却も対応しています。売却をご検討の方はこちらからお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 広尾のマンションはいくらで売れますか?
間取りによって大きく異なります。国交省データ(2023〜2025年)の中央値は、1LDKで約7,450万円、2LDKで約1億7,000万円、3LDKで約3億円です。ただしこれはエリア全体の平均値。実際の価格は築年数・階数・向き・リノベ有無で変わります。正確な価格は査定を受けるのが確実です。売却査定のご相談はこちらからどうぞ。
Q. 港区と渋谷区(恵比寿)、アドレスで価格は変わりますか?
変わります。同じ広尾駅利用圏でも、港区(南麻布・西麻布・元麻布等)は坪単価の中央値が約782万円、渋谷区(恵比寿エリア)は約725万円と、港区が約57万円/坪ほど高い傾向があります。ブランドアドレスの価値が価格に反映されています。渋谷区恵比寿エリアの相場は恵比寿3年推移記事もあわせてご覧ください。
Q. 3年でどれくらい値上がりしましたか?
坪単価の中央値は2023年の589万円から2025年には826万円へ、約40%上昇しています。間取り別では3LDKが+64%、1LDK+Sが+62%と特に上昇幅が大きく、2LDKも+21%となっています。全体的に広尾エリアは価格上昇が続いている状況です。
Q. 築40年超のマンションでも高く売れますか?
物件によっては十分に高く売れます。データでは築31〜40年の平均坪単価が約854万円と、築10年以内(842万円)を上回っています。広尾には希少な大型ヴィンテージマンションが多く、それが価格を押し上げているためです。一方、築40年超になると平均坪単価は約515万円と下がる傾向があります。ただし個別物件の状態・立地・管理状況で大きく変わるので、まずは査定を受けることをおすすめします。
Q. 2LDKと3LDKはどちらが売りやすいですか?
成約件数では2LDKが159件と最多で、流動性は高いです。3LDKは64件と少ない分、価格が大きく動く傾向があります。「早く売りたい」なら2LDK、「高値を狙いたい」なら3LDKというイメージです。いずれにしても、需要が旺盛な今の市況は売り手に有利な状況といえます。
Q. 広尾マンションの売却に「いい時期」はありますか?
データを見ると、2025年Q1・Q4は坪単価が1,050万円超と高水準になっています。一般的に不動産は年明け〜春(1〜3月)と秋口(9〜11月)に動きやすいとされています。ただし広尾エリアは年間を通じて需要が安定しており、タイミングよりも「準備が整ったとき」に動くのが現実的だと思います。
Q. 坪単価800万円超というのは、都心の中でも高いほうですか?
高いほうです。参考として、幡ヶ谷エリアの坪単価は300〜400万円台、代々木上原エリアは500〜600万円台が中心です。広尾の800万円超は、港区・外苑・麻布エリアに並ぶ都内トップクラスの水準といえます。
Q. 売却査定は何社に頼むのがいいですか?
一般的には2〜3社が目安といわれています。ただし、査定価格が高いからといって必ずしも高く売れるわけではありません。価格の根拠・販売戦略・担当者の知識も重要です。広尾エリアの実績がある会社に相談するのが近道だと思います。幡ヶ谷ベースの売却サービスについてはこちらをご確認ください。
Q. レインズに載せずに売ることはできますか?
できます。「専任媒介契約」でも一定期間はレインズ登録前に売り出せますし、買取という選択肢もあります。「近所に知られたくない」「静かに売りたい」というご要望はよくあります。幡ヶ谷ベースでは約1,000名の登録購入希望者に対してオフマーケットで情報を届けることも可能です。詳しくはお問い合わせください。