今回は、築年数の古いマンションを売却する際リフォームをした方が売りやすいか!?という話です。初めて売却を経験する売主さんにとっては迷う話ですよね。けっこうこの相談多いので色々な角度から検証していきましょう!
結論から言います、築年数の古い新しいに限らずリフォームは原則不要です。
「リフォームする必要はありません!」ある意味定説です。それは何故なのか?色々な角度から解説していきます。
リフォーム費用をかけた分、価格転換出来るか?
リフォームをするにはそれなりの金額がかかります。最低限ローコストでフルリフォームを行った場合、最低でも〇〇万円以上はかかります。果たしてその分のリフォーム費用を販売価格に転換できるかというと、結論「難しい」か「リスクがある」としか言いようがありません。営業サイドの立場から言うと、販売価格を下げた方が圧倒的に売りやすいです。
自分でリフォームしたい人が多い最近では逆効果になることも!?
私たちのお客様でもそうですが、「あえてリフォームされていない中古マンションを買って、自分好みにリフォームしたい」という要望が年々増えています。もちろん人によってばらばらですが、使えるものはそのまま使いたい!という方もいますし、その反対でもともと「フルリフォームしよう!」と決めて物件探しをしている人にとっては、内装や設備のコンディションは関係ないので、その分価格が下がっている方が嬉しいという事になります。
中古マンションは、お客さんに与える第一印象が全て!
リフォームは必要ないといっても、買主に好印象を与えるために売主がやれることはたくさんあります。期待に胸膨らませた買主が玄関のドアを開けた瞬間の第一印象はとても大事です。特段綺麗でお洒落な部屋である必要はありません。ただ下記の3点を心がけてもらうだけで見学に来た買主の印象はぐっと高まります。
- 綺麗に整理整頓されている
- 水回りが清潔に保たれている
- 換気、空気の入れ替えを心がけ、臭いに配慮している
1.2はある程度想像しやすいと思います。問題は3です。住んでいる当人は中々気づかないのですが、初めて上がる人の家の臭いというのは案外気になるものです。目に見るものではないので難しいのですが、買主が見学に来る少し前にお部屋の空気の入れ替えなどを行って頂いている売主さんのお宅は空気も新鮮でやはり好印象です。
どうしても気になる方は、ハウスクリーニングが効果的。
水回りだけクリーニングしてもらう。短時間の家事代行などを利用して一気に掃除してもらうのも手です。さすがに現状のまま見せていいものか?片づけや掃除がどうも苦手。なんて人は「ハウスクリーニング」や「家事代行」をスポットで利用するというも選択のひとつです。数万円のコストはかかりますが、プロに依頼すれば短時間で綺麗にしてくれます。空家にして売却する方は退去後にハウスクリーニングをいれることで更に買主の好印象に繋がり早期売却を目指せるでしょう。
まとめ
リフォームやリノベーションへの関心が高まった結果として中古マンションの売却、購入がしやすくなったとも言えます。特に築年数も古く、新築から一度もリフォームしないまま売却に至るケースでは以前であればどうしても販売に苦戦していた印象がありましたが、最近では自分でリノベーションしたい!と考えているユーザーが増えていることもあり、軽微なリフォームの有無自体では販売価格や成約に大きく影響しません。その為、私たち仲介サイドとしてはあえて大がかりなリフォームは売主さんに推奨していません。見学希望の人が来る前は整理整頓を心がける、空気の入れ替えをするなどお金をかけなくても出来ることをやって頂くその手間こそ早期売却、高値での売却に繋がります。